美大出身でアシスタントデザイナーと名乗っていた時期もあります。えいむです。
でも実は絵が下手で、デザインはそんなに興味ないです。すみません。
美大では空間デザインを学び、デザイン事務所では主に橋梁建築の模型作りをしていました。
平面ではなく立体を扱い、もともと手仕事が得意だったのもあり、模型作りはとても楽しいお仕事でした。
でもやっぱり手仕事がいいなぁと。デザイナーよりも職人が向いてるなぁと。
そして手仕事に必要な道具とか大好きだなぁと。
ホームセンターに行くと工具売り場をうろうろしては、内心ウハウハしてますw
オルゴナイト用の銅線を買いに行っただけなのに、その線材売り場まで
ドリルビットとかプライヤーとかグラインダーとか全然いらない工具売り場をじっくり見てから向かいますw 軽く変態だなぁとは思いますww
そして我が家ではカッターやハサミを用途によって色々揃えています。
最近一番お気に入りなのは、オルゴナイトに封入する金属をカットするために使っているこの金鋏です。金属用のハサミですね。
あ、ワークショップの参加者さんには普通のハサミで切ってもらってます。一般の方はこういうの使い慣れないですからね。
うちでオルゴナイトワークショップを受けてくださった方はわかると思いますが、この金属モールを切るときにめっちゃ飛び散るんです。
私は盛り塩オルゴナイトなど、一度に大量生産したり、時に3日おきに作ったりとかするので
毎回作業ごとに飛び散った金属片を掃除してーとかやってられず、こうやってまとめて切り置いております。作業を中断することもなく、掃除も一回で済むし。
ちなみに私がこの切り置き作業をするときにはがっちり周囲をシールドして飛び散らないようにガードを立てて切っています。でも飛び散るんですなぁ。金属の弾性すごいわ。
こういう作業ものが好きなことを自覚するたびに、やっぱりデザインよりも工芸というか職人的なお仕事が好きなんだなぁと思います。
そして美大在学中に教わった「日頃の行い」の意味。
日頃の行い、とは片付け、手入れ、準備である。
ということでした。道具について、そして自分について。
いつでも作業が始められるように、いつでも道具が取り出せるように、常に作業場は片付けておくこと。
頭の中の知識も他に応用できることがないか可能性を常に考えて分類しておくこと。
常にベストな状態で道具が使えるように、道具の手入れをすること。
常にベストな仕事ができるように自分の技能を高めておくこと。
そしていつでも作業が順調に行くように、途中で使う可能性のある道具はまとめておくか、そばに置いておくこと。
いつどういう依頼が来てもいいように考えられるだけの知識を仕入れて準備しておくこと。
専門的なことだけなくそれに付随するであろう周囲のことに対しても情報収集すること。
これはどんなジャンルであろうとも専門としている仕事がある人全般に言えること。だそうで。
これがプロってもんだなぁと感慨深く聞いた話でした。
私は手先の器用さをどう活かしたらいいのかと子供の頃から色々な手工芸を試してきました。
未だにこれだ!と極めるに値するようなものに出会えず、模索しながら色々作っています。
最近は蜻蛉玉とオルゴナイトを中心に制作していますが、これこそ私の生業だ!とは思えずに、だがしかし楽しいし人にも喜んでもらえるから、と続けています。
一体何を作ったら、至高の域に達せるんですかねぇ。
ぶっちゃけそろそろ隠居してもいい年なのにまだ生業が見つからないとか一体‥‥。
ちょっとコロナ禍で日々の模索についてはサボっている感がありますね。
またちょっとずつ探索を始めましょうか。
その前に、再販リクエストを受けている盛り塩オルゴナイトを作らねば。
0コメント